ローカルメディアの担い手（1）INCLUSIVE

ローカルメディアの運営は、それが標榜する運営者が担うとは限らない。運営者から委託されて運営する事業者が存在することがある。そうしたローカルメディアの担い手を紹介する。

INCLUSIVE株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：藤田誠）もその一つだ。

同社は提供するサービスのひとつに「メディアマネジメント」を挙げており、「新規メディアの企画・開発から、既存メディアの規模成長・売上成長に関する課題に対して、ウェブメディア運営・収益化支援サービスを提供します」としている。

既存メディアでは「an・an」「日刊ゲンダイ」「Newsweek日本版」など出版社系の紙メディアのウェブ版の運営を手掛けてきた。

その同社が、2016年に愛知県のCBCテレビの「CUCURU」以降、読売テレビの「anna」、福岡放送の「ARNE」と地方のマスメディアが運営するローカルメディアを支援しはじめている。

そのほかにも吉本興業が運営を始めたローカルメディア「icoico」の運営にも携わり始めた。

さらに2020年に入って「北海道Likers」「枚方つーしん」を傘下に収めるなど、ローカルメディアの運営を、既存メディアとはつながりのないローカルメディアに広げつつある。

静岡県沼津市の空き家活用事業の一環としてローカルメディア運営も想定されており、空き家活用事業に、枚方つーしんの創業者・原田一博氏が講師として招かれるなど、ローカルメディア運営そのもののみならず、ローカルメディア運営支援もはじめているようだ。