ローカルメディアを立ち上げる前に考えるべきことがあります。立ち上げようとしているローカルメディアのミッション・マネタイズ・コンテンツ・ターゲットです。

今回はローカルメディアのマネタイズについて解説します。

マネタイズ

必ずしもローカルメディアが収益を目的として運営されるわけではありません。それはミッションの項でも述べた通りです。

しかし多くの場合は収益を目的として運営され、運営者はそれの収益によって生計を立てたり、もしくはその一部を賄うことを目指しています。

ミッションが収益型ではなくても、本業連動型は集客することで本業の収益を増加させることを目的とします。そのために運営には本業の収益がつぎこまれます。

まちづくり型や移住促進型も、地域を活性化したり地域外からの住人を増やすことで、地域経済や税収の維持・拡大を目指すものです。こちらは税金がつぎ込まれます。

趣味型では、趣味で鉄道や都市開発関連などの趣味の探求を進める費用を賄うためにアウトプットを行って収益を確保しているはずです。

ローカルメディアの運営には一定のコスト(費用・手間など)がかかるわけで、自己実現型でない限りは直接もしくは間接に収益を求めていると言えます。

その点でローカルメディアの立ち上げにあたってマネタイズは避けて通れないのです。

マネタイズの手段の類型は以下の通りです。

広告

ローカルメディアに掲載する広告収入で収益を得ることです。運営者が独自に広告主を探してくることもあれば、Google AdSenseやGoogle広告などのアドネットワークのプラットフォームを導入して広告を配信してもらい成果報酬を獲得することもあります。

また、規模が大きいローカルメディアの場合は、広告代理店と契約して広告を配信してもらうこともあります。

アフィリエイト

AmazonアソシエイトやA8.netなどのアソシエイトプログラムと契約して商品を紹介して、その紹介料をえるものです。

ローカルメディアは地域に特化していることから、報酬の単価が大きいとされる旅行系の商品を紹介することもできます。

物販

ローカルメディアのオリジナルグッズを制作して販売したり、地域の産品を集めた通販を併設するなどして収益を得るものです。

オリジナルグッズはTシャツ・バッグやクリアファイルのような軽衣料・雑貨や文房具が多いようです。地域産品の通販は食料品や工芸品が多く、百貨店で開催される物産展のような商品が中心です。

税金・補助金

当名鑑では明示していませんが、まちづくり型や移住促進型では税金や補助金によってマネタイズしているといえるでしょう。