元日に発生した能登半島地震が、ローカルメディアの運営に影響を与えている。人口が少ない地域であることから運営されているローカルメディアは比較的少ないが、運営が中断しているものもみられる。


石川県七尾市・石川県珠洲市・石川県羽咋市・石川県輪島市・石川県鳳珠郡能登町・石川県鳳珠郡穴水町・石川県鹿島郡中能登町を対象とする「能登スタイル」は、ウェブサイト内に設けている通販の業務を休止しているほか、店舗を紹介する記事では「こちらの記事は取材時の情報です。」という断り書きを記載している。

石川県珠洲市が運営する移住促進を目的とするローカルメディア「すっとずっと」は、発災以降更新が停止している。地方自治体が運営していることから、災害対応に追われているとみられる。

石川県羽咋郡宝達志水町のローカルメディア「宝まちねっと」は、1月22日から地震関連の生活情報の発信を始めた。

石川県全域のローカルメディア「BONNO」も、災害情報のリンク集を掲載している。

石川県金沢市など石川県をカバーする「real local金沢」は、復興を支援するクラウドファンディングを紹介している。


インフラの復旧が長期化していることから運営に影響が出るうえに、インターネットを閲覧しにくいことからユーザー(訪問者)の減少も危惧される。

若年層の流出によりローカルメディアが更新停止や廃刊するケースも増えることが懸念される。